「若狭(わかさ)」の名称は、海の向こうからこの地に来た若い男女が、その後に年をとらなかったという「若さ」にちなんだという言い伝えがあります。
日本書紀に、7世紀に若侠国が設置されたとあり、福井県小浜市(おばまし)にあたります。
若狭は、海と山に囲まれ自然豊かな地形により、古代より、海産物や塩などを朝廷におさめていた御食国です。また歴史深い文化の街でもあります。
豊かな地形と文化のなかから、400年前の江戸時代に当時この若狭地域を収めていた小浜藩の御用塗師、松浦三十郎が中国の漆芸にヒントを得て、海の底の様子をデザインしたのが始まりと言われています。
特に伝統工芸の若狭塗箸の螺鈿(らでん)シリーズは、贅沢にあわび貝と卵殻をふんだんに使い、それを研ぎ出すことにより若狭湾の美しい海底を表現したとされる若狭塗伝統のデザインです。
若狭塗箸のふるさと、若狭をご紹介いたします。
TOP